各 WBS 要素について、作業内容・成果物・担当・前提などの詳細を記述した付属文書を何と呼ぶか。
解説まとめ
正解は D です。WBS 辞書は、WBS の各要素が具体的に何を意味するのかを言葉で補足する文書です。階層図だけでは伝わらない作業内容・成果物・担当・前提条件などを記述し、要素名の解釈ぶれを防ぎます。図(WBS本体)と文書(WBS辞書)はセットで使う、と理解しておきましょう。
ポイント
WBS 本体は「構造(枝の名前)」を示し、WBS 辞書は「各枝の中身(定義)」を補う、という役割分担が核心です。名前だけだと人によって解釈が変わるため、辞書で具体化して認識を揃えます。スコープステートメント(範囲記述書)とは粒度・対象が異なる点に注意しましょう。
ワンポイントアドバイス
WBS の要素名が抽象的で「結局何をするの?」と聞かれそうなときは、その場で1〜2行の説明をWBS辞書として書き足しておきましょう。担当・完了条件・前提を添えるだけで、後の認識ずれや手戻りが減ります。図と辞書を同じ場所で管理すると、参照漏れも防げます。
解説詳細
WBS 辞書は要素の意味を固定する文書
WBS 辞書は、WBS の各要素について、作業内容・想定成果物・担当・前提条件・完了基準といった詳細を文章で記述した付属文書です。階層図そのものは要素の「名前」と「親子関係」しか示せないため、名前の解釈が人によってずれることがあります。WBS 辞書はその中身を言葉で固定し、関係者が同じ理解で計画を進められるようにする役割を持ちます。図と辞書をセットで管理することで、スコープの取り違えを防げます。
ほかの選択肢が誤りである理由
A のガントチャートは時間軸上の工程表で、要素の詳細説明文書ではありません。B のリスク登録簿は起こりうるリスクを整理する別の管理文書です。C のスコープステートメントはプロジェクト全体の範囲・成果物・除外事項などを定義する上位文書で、WBS の各要素を1つずつ詳述するものではありません。「各 WBS 要素の詳細を記す」という定義に一致するのは WBS 辞書だけなので、正解は D です。