ビジネスマナー
敬語・言葉遣い問題集
Q.
取引先(社外の人)に、自社の上司である田中部長が話していた内容を伝える場面で、最も適切な表現はどれか。
ポイント
社外に対しては、自社の上司も身内として扱います。尊敬語で高めるのではなく、謙譲語「申す・おります」で表すのが原則です。役職の呼び方も「部長の田中」と下げる、という社外と社内での切り替えがこの問題の核心です。
ワンポイントアドバイス
取引先への電話やメールでは、「弊社の田中が申しております」を定型として持っておきましょう。社内で使う「田中部長がおっしゃる」とは正反対の言い方になるので、相手が社外か社内かで言い方をまるごと切り替える、という意識をあらかじめ持っておくと安心です。
解説詳細
正解はAです。社外の人に対しては、自社の人間は身内として扱い、謙譲語の側で表すのが原則です。そのため、自社の上司であっても「部長の田中が、来週訪問すると申しておりました」と、謙譲語「申す・おります」で述べるのが正しい形になります。B・C・Dは、いずれも自社の上司を「おっしゃる」「言われる」「お話しになる」といった尊敬語で高めており、社外に向けては身内尊敬という誤りになります。また役職の呼び方も、社外向けには「田中部長」ではなく「部長の田中」と下げて言うのが適切です。社外では自社の人間を身内として謙譲側で扱う、という点を押さえておきましょう。