Q.
売上高が同じまま、仕入交渉によって売上原価だけを引き下げることに成功した。このとき粗利と粗利率はどうなるか。
解説まとめ
正解は D です。粗利は「売上高 − 売上原価」なので、売上が同じまま原価が下がれば粗利は増えます。さらに粗利率は「粗利 ÷ 売上高」で、分母の売上高が同じまま分子の粗利が増えるため、粗利率も上がります。原価を下げる取り組みは、粗利の金額と率の両方を同時に改善します。仕入交渉や歩留まり改善が利益に効く理由がここにあります。
ポイント
この問題の核心は、原価削減が「金額」と「率」の両方に効くという点です。値上げと並ぶ粗利改善のもう一つの王道が、この原価低減です。売上を増やさなくても、同じ売上のまま原価を絞れば粗利が厚くなる、という構造を押さえておきましょう。
ワンポイントアドバイス
仕入先との交渉や発注ロットの見直しを検討するときは、「原価を○%下げたら粗利がいくら増えるか」を試算しておきましょう。原価1ポイントの改善が粗利にどう響くかが見えると、交渉の優先順位がつけやすくなります。売上を追うだけでなく、原価から利益を作る視点も持っておくと強みになります。
解説詳細
原価低減は粗利・粗利率を同時に改善する
正解はDです。粗利は「売上高 − 売上原価」で求めるため、売上高が変わらず売上原価だけが下がれば、その差額分だけ粗利が増えます。さらに粗利率は「粗利 ÷ 売上高」で、分母の売上高が一定のまま分子の粗利が増えるので、粗利率も上昇します。つまり原価削減は、粗利の金額と粗利率の両方を同時に押し上げます。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「粗利率は下がる」は、粗利が増えて売上が一定なら率は上がるため、方向が逆で誤りです。Bの「ともに変わらない」は、原価が下がれば粗利が増える以上、明確に誤りです。Cの「粗利は変わらない」も、原価が減れば粗利は必ず増えるため誤りです。正しくは、粗利・粗利率ともに上がります。