Q.
仕入原価が変わらないまま販売価格を引き上げると、粗利率は一般にどうなるか(販売数量の変化は考えないものとする)。
解説まとめ
正解は C です。仕入原価が一定のまま販売価格を上げると、1個当たりの粗利が増え、売上に占める原価の割合が下がります。その結果、粗利率は上がります。値上げは、原価をかけずに粗利率を改善する代表的な打ち手です。原価が同じなら、価格を上げた分がそのまま粗利の上乗せになる、という関係を押さえましょう。
ポイント
この問題の核心は、価格と粗利率の関係です。粗利率は「(販売価格 − 仕入原価)÷ 販売価格」で決まるため、原価を据え置いて価格を上げれば分子が増え、率が上がります。粗利改善の打ち手には「価格を上げる」と「原価を下げる」の二方向があり、ここは前者の効果を問うています。
ワンポイントアドバイス
値上げを検討するときは、「1個当たりの粗利がいくら増え、粗利率が何ポイント上がるか」を先に試算してみましょう。数字で示せれば、社内での価格改定の議論が感覚論になりません。原価が変わらない値上げは粗利率に直結すると理解しておくと、提案の説得力が増します。
解説詳細
原価一定で値上げすれば粗利率は上がる
正解はCです。1個当たりの粗利率は「(販売価格 − 仕入原価)÷ 販売価格」で計算されます。仕入原価を変えずに販売価格だけを上げると、分子の粗利が増え、同時に売上に占める原価の割合が下がります。たとえば原価60円の商品を100円で売ると粗利率40%ですが、120円に上げれば粗利率は50%になります。このように、原価一定での値上げは粗利率を押し上げます。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「粗利率はかえって下がる」は、原価が一定なら値上げで粗利の割合は増えるため、方向が逆で誤りです。Bの「販売価格は粗利率に影響しない」は、粗利率の式に販売価格が含まれている以上、明確に誤りです。Dの「変わらない」も、価格を変えれば率も変わるため誤りです。正しくは、原価一定の値上げで粗利率は上がります。