WACC(加重平均資本コスト)が何を表すかの説明として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はBです。WACCは、株主資本コストと負債コストを、それぞれの調達割合(構成比)で重みづけして平均した、会社全体の資本コストを表します。会社は株主資本と負債の両方で資金を調達しているため、両者を構成比で混ぜ合わせる必要があるからです。単独の値や単純平均ではなく、加重平均である点が名前にも表れています。
ポイント
WACCの肝は「加重平均」という点です。株主資本と負債は調達額が異なるため、単純に2つを足して2で割るのではなく、各々の構成比を重みとして掛け合わせます。会社全体としての資金調達コストを1つの率に集約したものだと理解しておきましょう。
ワンポイントアドバイス
WACCという言葉を見たら、頭の中で「株主の取り分」と「貸し手の取り分」を構成比で混ぜている様子をイメージしてみましょう。混ぜ合わせの重みが調達割合だと押さえておくと、後の計算問題でも迷わなくなります。
解説詳細
WACCは「全体を構成比で混ぜた率」
WACCはWeighted Average Cost of Capitalの略で、加重平均資本コストと訳されます。会社は株主資本(自己資本)と負債(他人資本)の2つで資金を調達しており、それぞれにコストがかかります。この2つのコストを、調達額の構成比で重みづけして平均したものがWACCです。会社全体として資金1単位を調達するのに平均何パーセントのコストがかかるかを示します。Bがこの内容を正確に述べています。
他の選択肢が誤りである理由
Aは負債の利息だけを指しており、株主資本コストを含まないためWACCではありません。Cの「低いほうの値」は、加重平均ではなく単なる最小値であり、構成比を反映していません。Dの当期純利益を総資産で割った指標はROA(総資産利益率)であり、稼ぐ力を測る収益性指標であって、資本コストそのものではありません。WACCはあくまで2つのコストを構成比で平均した率です。