Q.
一般に、同じ会社における「負債コスト」と「株主資本コスト」の大小関係として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はCです。一般に株主資本コストは負債コストより高くなります。債権者は利息と元本の返済が優先され、倒産時も株主より先に弁済を受けるためリスクが小さく、要求リターンが低いからです。逆に株主は最後に残余を受け取る立場でリスクが大きく、より高いリターンを求めます。
ポイント
この問題の核心は、リスクの大小がコストの大小を決めるという原則です。返済順位が高く保護される債権者は低リターンで済み、最後に回される株主は高リターンを要求します。立場のリスクが高いほど資本コストも高い、という対応関係を押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
資本コストの大小で迷ったら、「倒産したら誰が先に回収できるか」を思い浮かべてみましょう。先に回収できる債権者ほど安全でコストが低く、後回しの株主ほどコストが高い、と順位とコストを結びつけて覚えられます。
解説詳細
返済順位の差がコストの差を生む
会社が支払えなくなったとき、債権者は株主より先に弁済を受けます。利息や元本の支払いも契約で定められ、株主への配当よりも優先されます。この保護のおかげで債権者のリスクは相対的に小さく、要求リターン(負債コスト)は低くなります。逆に株主は最後に残ったものしか受け取れずリスクが大きいため、株主資本コストは高くなります。Cが一般的な大小関係を正しく述べています。
他の選択肢が誤りである理由
Aは大小が逆で、株主のほうがリスクが小さいことを前提にしており誤りです。Bの「常に同じ値」は、立場のリスク差を無視しており成り立ちません。Dの「ランダムで傾向なし」も誤りで、返済順位というリスク構造から、株主資本コストのほうが高くなるという明確な傾向があります。リスクの大きさが資本コストの大きさを決めます。