WBS の「100%ルール」が意味することとして、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。100%ルールとは、分解したときに子要素を足し合わせると親要素のスコープがちょうど過不足なく表現される、という原則です。つまり漏れ(足りない)も重複(はみ出し)もない状態を指します。WBS が抜け漏れ防止の道具として機能するのは、このルールがあるからです。
ポイント
100%ルールの核心は「親=子の総和」で、上位の範囲をすべて下位で言い尽くすことです。1つでも抜けがあれば計画から作業が落ち、重複があれば二重に見積もってしまいます。進捗率や予算消化率の話ではなく、スコープの網羅性の原則である点を取り違えないようにしましょう。
ワンポイントアドバイス
WBS を書いたら、各親要素ごとに「この子たちを全部足すと、親がやることを丸ごと言い表せているか」を声に出して確認してみましょう。足りなければ子を追加し、はみ出していれば親を見直します。このチェックを1階層ずつ行うと、後工程での「やる人がいない作業」の発生を防げます。
解説詳細
100%ルールは網羅性の原則
100%ルールは、WBS の各分解で「子要素の合計=親要素のスコープ全体(100%)」になるべきだ、という考え方です。これにより、上位で約束した範囲が下位の作業で漏れなく、かつ重複なくカバーされていることが保証されます。漏れがあれば計画段階で作業が抜け落ち、重複があれば同じ作業を二重に数えてしまいます。WBS が「抜け・ダブりを防ぐ道具」とされる根拠が、まさにこのルールです。
ほかの選択肢が誤りである理由
A は進捗率の話にすり替えており、100%ルールは完了状態ではなくスコープの網羅性を扱うため誤りです。B は体制人数の話で、ルールの「100%」を人数と取り違えています。D は予算の使い切りを指しますが、これはコスト管理の別の論点であり、スコープ分解の原則とは無関係です。100%ルールはあくまで「親のスコープを子で言い尽くす」ことを指すので、正解は C です。