日程短縮技法のうち「ファストトラッキング」の説明として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。ファストトラッキングは、本来は順次に進める作業を一部重ねて並行実施し、日程を縮める技法です。資源を増やさずに期間を詰められる一方、前工程が固まらないうちに後工程へ進むため手戻りのリスクが上がります。並行化による短縮、と覚えておきましょう。
ポイント
核心は「ファストトラッキング=並行化(コスト増は基本なし・手戻りリスク増)」という点です。資源を追加投入して縮めるクラッシングとの違いがこの問題の分かれ目です。品質低下やスコープ削除は別の意味合いで、正規の日程短縮技法の定義には含まれません。
ワンポイントアドバイス
納期に追われたら、まず「順番にやっている作業のうち、多少重ねても破綻しない箇所」を探してみましょう。そこを並行化するのがファストトラッキングです。ただし手戻りが増えやすいので、並行化した箇所は後でつじつまを合わせる確認を計画に組み込んでおくと安全です。
解説詳細
ファストトラッキングは作業の並行化
ファストトラッキングは、通常は順番(直列)に実施する作業を、一部を重ねて並行に進めることで日程を短縮する技法です。追加の資源投入を必要としないため、コストは増えにくいという利点があります。一方で、先行作業が完全に固まる前に後続作業へ着手するため、後から前提が変わると手戻りが発生しやすく、リスクは高まります。スケジュールを縮めたいがコストは抑えたい、という状況で検討される手法です。
ほかの選択肢が誤りである理由
A は資源を追加投入してコストを増やす説明で、これはクラッシングの定義です。B の品質基準を下げてレビューを省くのは正規の短縮技法ではなく、品質を犠牲にする悪手であり定義に含まれません。D のスコープから作業を削除するのは、やること自体を減らす別の判断(スコープ調整)であり、同じ作業を並行化して縮めるファストトラッキングとは異なります。並行化による短縮を述べた C が正解です。