Q.
職場における「信頼」の説明として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は D です。信頼とは、相手の行動を自分が完全にはコントロールできない状況で、相手が自分の利益を損なわないと信じ、あえて自分の脆弱さ(弱み・情報・成果)を相手に委ねる意思のことです。リスクがゼロなら信頼は不要であり、不確実さの中で相手に身を預けられる点に信頼の本質があります。
ポイント
信頼の核心は「不確実さと脆弱性」にあります。好き嫌いの感情(A)や能力への一方的な期待(B)とは別物です。すべてを把握してリスクが無い状態(C)は、信頼ではなく「確認」であり、信頼が要らない状況です。確かめきれないからこそ信じる、という構造を押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
信頼を「相手が好きかどうか」で判断していないか振り返ってみましょう。信頼は、相手に小さな仕事や情報を委ね、結果を見て少しずつ広げていくものです。まずは確認しきれない部分を一つ任せてみると、信頼を育てる第一歩になります。
解説詳細
信頼は脆弱性を委ねる意思
信頼とは、相手の行動を完全には管理・予測できない状況で、それでも相手が自分を害さないと信じ、自分の弱みや利害を相手の手に委ねる意思です。コントロールできるなら信じる必要はありません。確かめきれない余白があるからこそ、そこを信じて任せる行為が信頼になります。だから信頼には必ずリスクが伴います。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの「好き・楽しい」は好意であって、信頼とは区別される感情です。好きでも信頼できない相手、好きではないが信頼できる相手は存在します。Bの「能力が高く教えてもらえる」は能力への期待の一面にすぎません。Cの「すべて把握しリスクが無い」は、確認によって不確実さを消した状態で、これは信頼ではなく監視・検証です。脆弱性を委ねる意思を述べたDが適切です。