マーケティング
値決め/価格設定問題集
Q.
コスト・価値・競合の3つの価格基準の役割分担として、最も適切に整理しているものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。3つの基準は対立するのではなく役割分担をします。コスト(原価)はこれを下回ると赤字になる価格の下限、価値(顧客の支払意思額)はこれを超えると売れない価格の上限、競合価格はその下限と上限の間で実際の水準を決める参照点、という関係です。下限・上限・参照点として併用するのが標準的な考え方です。
ポイント
ここでの核心は「3基準は排他ではなく補完」という点です。コスト=下限、価値=上限、競合=参照点という対応を覚えると、どれか1つに偏らない価格設計ができます。1基準だけで決めようとすると、赤字や売れ残り、消耗戦に陥りやすくなります。
ワンポイントアドバイス
価格を決めるときは、まず原価(下限)と支払意思額(上限)で価格の幅を出し、その中で競合を見て水準を決める、という順番を試してみましょう。3つを役割で使い分けると、根拠のある価格に落ち着きます。1つの基準に頼りきらない姿勢が、値付けの失敗を防ぎます。
解説詳細
なぜDが正解か
コストは、それを下回ると赤字になるため価格の下限を画します。顧客の支払意思額(価値)は、それを超えると顧客が買わなくなるため価格の上限を画します。競合価格は、その下限と上限の幅の中で、自社をどの水準に置くかを決める参照点になります。Dはこの「下限・上限・参照点」の役割分担を正しく整理しています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aはコストを上限、価値を下限としていますが、原価は下限・価値は上限が正しく、上下が逆です。Bも価値を下限・コストを上限としており、同様に逆です。Cは「1つだけ選び他は使うな」としていますが、3基準は排他ではなく補完的に併用するのが標準であり誤りです。役割分担を正しく述べているのはDだけです。