マーケティング
値決め/価格設定問題集
Q.
業界の主導企業(プライスリーダー)の価格に追随する戦略を、自社が採りやすいのはどのような場合か。最も適切なものを選べ。
解説まとめ
正解はAです。プライスリーダーへの追随は、自社にコスト優位や大きなシェアがなく、独自に価格を仕掛けても価格競争で勝ちにくい場合に採られやすい戦略です。主導企業の価格に合わせておけば、消耗戦を避けつつ市場にとどまれるからです。自社が優位を持つ場合は、追随ではなく独自の価格戦略を選べます。
ポイント
追随戦略は「自社に価格主導権がないとき」の現実解です。逆にコスト優位・高シェア・強い差別化を持つなら、追随せず自社の基準で価格を決められます。前提条件(自社の立場)で戦略が変わる、という視点が核心です。
ワンポイントアドバイス
自社が追随側か主導側かを、コスト構造・シェア・差別化の3点から見極めてみましょう。追随が妥当な領域では、価格で消耗するより付加価値で差をつける道を探るのが得策です。立ち位置を正しく認識することが、価格戦略の出発点になります。
解説詳細
なぜAが正解か
プライスリーダー追随は、自社が価格を主導する力(低コスト・高シェア・強い差別化)を持たないときに、主導企業の価格に合わせて消耗戦を避ける戦略です。価格を独自に仕掛けても勝ち目が薄い立場ほど、追随が合理的になります。Aはこの前提を正しく述べています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Bは圧倒的な低コストを持つ場合で、これはむしろ自社が値下げを主導できる立場ですから、追随する必要はありません。Cは独自性が高く価格を比較されない場合で、価値基準で独自に価格を決められるため追随とは無縁です。Dは需要が完全に非弾力的な特殊条件で、追随戦略を採る理由を説明していません。追随が妥当なのは、自社に価格主導権がないAのケースです。