Q.
組織開発の介入を設計する際、効果を見極めるうえで最も適切な考え方はどれか。
解説まとめ
正解はDです。介入を設計するときは、始める前に「どんな変化が起きれば成功と言えるか」を、観察できる行動レベルで決めておきます。たとえば会議で反対意見が出るようになる、といった見える変化です。前後で比べられるようにしておけば、効果を印象でなく事実で確かめられます。終わってから印象で語ったり、満足度だけで判断したりするのは不十分です。
ポイント
この問題の核心は、評価の基準を「介入の前に」「観察できる形で」決めておく点です。後付けの印象評価は都合よく解釈されがちで、満足度だけでは行動が変わったかが分かりません。何をもって成功とするかを曖昧なまま走らせるのが、つまずきどころです。
ワンポイントアドバイス
研修やワークショップを企画したら、「終わった後、現場で何が変わっていれば成功か」を一つ決めておきましょう。観察できる行動で書いておくと、後から効果を確かめられます。実施前の状態をメモしておくと、前後の比較がしやすく効果的です。
解説詳細
観察できる成功条件を先に決める
介入の効果を見極める鍵は、始める前に成功の条件を観察可能な行動で定義しておくことです。「意識が高まる」ではなく「会議で異なる意見が出る回数が増える」のように、見て確かめられる形にします。前後で同じ観点を観察すれば、変化が起きたかどうかを印象に頼らず判断でき、次の改善にもつなげられます。
他の選択肢がなぜ誤りか
Aは指標を決めずに後から印象で語るため、都合のよい解釈になりがちで効果検証になりません。Bの満足度だけを唯一の指標にする見方は、楽しかったかは測れても、行動や成果が変わったかを捉えられません。Cの評価を外部任せにして設計者が内容づくりだけに専念する姿勢は、何を成功とするかの設計を放棄しており、介入と評価が切り離されてしまいます。いずれも前もって観察可能な基準を置くという核心を欠いています。