Q.
標準原価計算を導入する主な目的として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はCです。標準原価計算は、あらかじめ科学的・統計的に定めた標準原価と実際原価の差異を把握・分析し、原価管理に役立てることを主目的とするからです。差異が出た原因を突き止め、ムダの削減や能率向上につなげます。実際原価の上乗せや在庫の積み増し、税額調整は目的ではありません。
ポイント
標準原価計算の核心は「あるべき原価(標準)」という物差しを先に決めておくことです。物差しがあるからこそ、実際との差(差異)を測り、どこに問題があるかを切り分けられます。標準は単なる見積りではなく、達成すべき目標としての基準である点を押さえてください。
ワンポイントアドバイス
原価が上がったときに「いくら上がったか」で止めず、「標準と比べてどの要素(単価か数量か)がどれだけずれたか」まで分解して見てみましょう。分解できると、価格交渉すべきか作業手順を直すべきかの判断がはっきりします。
解説詳細
なぜCが正解か
標準原価計算は、製品単位あたりのあるべき原価(標準原価)をあらかじめ設定し、実際原価との差異を価格・数量などの要素に分解して分析します。これにより原価の管理ポイントが明確になり、能率の改善や原価低減に役立てられます。Cはこの目的を正しく述べています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aは実際原価をそのまま価格に転嫁する話で、原価管理という目的とは結びつきません。Bの在庫の積み増しは利益操作の発想で、標準原価計算の本来の趣旨とは無関係です。Dの損金算入額の最大化は税務目的であり、社内の原価管理を目的とする標準原価計算とは異なります。