Q.
企業価値評価(バリュエーション)の代表的な3つのアプローチの組み合わせとして最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。企業価値評価は一般に、将来収益に基づくインカムアプローチ、市場の取引・類似会社に基づくマーケットアプローチ、純資産に基づくコスト(ネットアセット)アプローチの3つに大別されます。それぞれ代表手法(DCF・類似会社比較・時価純資産法)を持ちます。この3分類が評価の出発点です。
ポイント
3アプローチの核心は「何を価値の根拠にするか」で分類される点です。将来のキャッシュフロー(インカム)、市場の相場(マーケット)、保有純資産(コスト)という3つの視点を区別できることが重要です。シナリオの楽観・悲観や期間の長短は分類軸ではない、という点がつまずきどころになります。
ワンポイントアドバイス
評価レポートを受け取ったら、まず「どのアプローチで算定したか」を確認しましょう。複数アプローチの結果を見比べると、価格の妥当な範囲(レンジ)をつかみやすくなります。一つの手法の数字だけを鵜呑みにせず、3つの視点で検証する習慣が効果的です。
解説詳細
なぜ C が正解か
企業価値評価の標準的な枠組みでは、評価の根拠の置き方によって、インカムアプローチ(将来の収益・キャッシュフロー)、マーケットアプローチ(市場での取引や類似会社の評価)、コスト(ネットアセット)アプローチ(純資産)の3つに分類します。これが C であり、実務でも広く用いられる分類です。
なぜ A・B・D が誤りか
A の「利益・配当・税務」は標準的な3アプローチの名称ではありません。B の「短期・中期・長期」は時間軸の区分であって評価アプローチの分類ではありません。D の「楽観・標準・悲観」はシナリオ分析の区分であり、価値の根拠による分類ではありません。いずれも標準的な3アプローチを正しく表していません。