Q.
「対象10社すべてで条件Xが成り立つ」という仮説を検証している。条件Xを満たさない会社が1社見つかった。このとき言えることはどれか。
ポイント
「全部で成り立つ」というタイプの仮説は、反例がたった1件あれば棄却できます。支持する例をいくつ積み上げても証明にはなりませんが、反証はわずか1件で足りる、という非対称性を覚えておきましょう。これは検証を効率化するうえでも役立つ視点です。
ワンポイントアドバイス
「常に」「すべて」と言い切る仮説を見かけたら、まず反例を1件探しに行きましょう。反例が1つでも見つかれば、その言い切りは修正が必要だとすぐにわかります。全称の主張ほど反例探しが効くので、「例外はないか」を最初に当たるのが効果的です。
解説詳細
正解はDです。「すべてで成り立つ」という全称の主張は、たった1件でも反例(条件Xを満たさない会社)が見つかれば、その時点で偽が確定します。よって、この1社の反例によって仮説は棄却されます。Aの「1社だけだから無視する」は、反例を無視するもので、検証を放棄しています。Bの「あと9社で成り立てば支持される」は、支持例がいくらあっても全称命題は反例1件で覆るため誤りです。Cの「サンプルが少ないので判断できない」も、反証には1件で十分なため、「判断できない」とするのは誤りです。