Q.
小売業で、まだ売れずに残っている在庫の仕入分は、その期の売上原価としてどう扱われるか。
解説まとめ
正解は C です。売上原価は「売れた商品」に対応する原価だけを計上します。まだ売れずに残っている在庫の仕入分は、その期の売上原価には含めず、在庫(棚卸資産)として次期に繰り越します。売れて初めて売上原価になる、という考え方が基本です。仕入額がそのまま当期の原価になるわけではない点に注意しましょう。
ポイント
この問題の核心は、「仕入=即・売上原価」ではないという点です。売上原価は「期首在庫 + 当期仕入 − 期末在庫」で求められ、売れ残った期末在庫は差し引かれます。仕入れた量と売れた量がずれるからこそ、在庫を調整して売れた分だけを原価にする、という仕組みを押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
仕入が多かった月に「原価がかさんで粗利が減るのでは」と心配になったら、売れ残りが在庫として翌期に回ることを思い出しましょう。仕入と売上原価は一致しません。月次の数字を見るときは、仕入額そのものではなく、売れた分に対応する原価を見る意識を持つと正確です。
解説詳細
売れた分だけが売上原価になる
正解はCです。売上原価は、その期に実際に販売された商品に対応する原価だけを計上します。計算上は「期首在庫 + 当期仕入 − 期末在庫 = 売上原価」となり、売れ残った期末在庫の分は差し引かれます。つまり、まだ売れていない在庫の仕入分は当期の売上原価には含めず、棚卸資産として次の期へ繰り越します。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「仕入れた時点で全額売上原価」は、売れ残りの在庫まで原価に含めてしまうため誤りです。Bの「半額を売上原価にする」は、半額という処理に根拠がなく、在庫の扱い方として誤りです。Dの「在庫分を粗利に加算する」は、在庫は資産であって利益ではないため、粗利に足すという考え方は誤りです。正しくは、売れていない在庫分は当期の売上原価に含めません。