数字
資金繰り・資金調達問題集
Q.
「資金繰り表」と「キャッシュ・フロー計算書」の関係について、最も適切な説明はどれか。
解説まとめ
正解はAです。資金繰り表もキャッシュ・フロー計算書も現金の動きを扱う点は共通しますが、目的が異なります。資金繰り表は社内向けに、将来どの時点でいくら現金が残るかを予測・管理するために使います。一方キャッシュ・フロー計算書は、過去一定期間の現金の増減を営業・投資・財務の三区分で整理し、外部に開示するために作られます。
ポイント
両者の違いは「向き(将来か過去か)」と「相手(社内か社外か)」です。資金繰り表は未来を先読みする管理ツール、キャッシュ・フロー計算書は実績を報告する決算書類です。どちらも現金主義という土台は同じでも、使う場面が違う、という整理が核心です。
ワンポイントアドバイス
実務では、過去のキャッシュ・フロー計算書で「何にお金が出入りしたか」の傾向をつかみ、その傾向を将来の資金繰り表に織り込むと予測の精度が上がります。決算で振り返り、資金繰り表で先回りする、という二段構えで現金を管理してみましょう。
解説詳細
なぜAが正解か
資金繰り表は、将来の入出金を予測して資金ショートを未然に防ぐための社内管理資料です。キャッシュ・フロー計算書は、過去一定期間の現金の増減を営業活動・投資活動・財務活動に分けて示す、外部開示用の財務諸表です。両者は現金を扱う点で共通しつつ、将来管理と過去開示という役割の違いがあり、Aが最も正確です。
他の選択肢が誤りである理由
Bの「同じものを呼び方が違うだけ」は誤りで、作成目的も対象期間も異なります。Cの「資金繰り表が利益を計算」は誤りで、資金繰り表は利益ではなく現金を扱います。Dは将来と過去の対応を逆にしており、キャッシュ・フロー計算書が将来専用、資金繰り表が過去専用という説明は事実と反します。