数字
資金繰り・資金調達問題集
Q.
「エクイティファイナンス(株式による資金調達)」の特徴として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。エクイティファイナンスは、株式を発行して出資を受ける資金調達であり、調達した資金に返済義務がないのが大きな特徴です。一方で発行株式が増えるため、既存株主の持株比率は薄まり(希薄化)、配当や経営への影響力も分散します。返さなくてよい代わりに、会社の所有が分かれていく、というトレードオフがあります。
ポイント
エクイティの利点は「返済不要で財務が重くならない」点、注意点は「持株比率の希薄化」です。デットのように利息や返済で資金繰りを圧迫しない反面、経営の自由度や既存株主の取り分に影響します。「いいことだけ」ではない、という理解が核心です。
ワンポイントアドバイス
増資を検討するときは、いくら集めるかと同時に「誰の持株比率がどれだけ動くか」を必ず試算しましょう。資金は欲しいが経営の主導権は守りたい場合、調達額と発行株数のバランスを設計する必要があります。デットとの併用で希薄化を抑える選択肢も検討してみてください。
解説詳細
なぜDが正解か
エクイティファイナンスは出資による調達なので、借入と違って返済期限や元本の返済義務がありません。その代わり新株の発行で発行済株式数が増え、既存株主一人あたりの持株比率が下がる希薄化が起こります。返済義務がない長所と希薄化という短所の両面を述べたDが正解です。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「返済期限と利息があり毎月返済」はデット(借入)の特徴で、エクイティには当てはまりません。Bの「担保や保証人を必ず差し入れる」も借入時に問われる要素で、出資には原則不要です。Cの「必ず低コストでデメリットがない」は誤りで、希薄化や株主への説明責任といったコストがあり、調達コストが常に低いとも限りません。