Q.
利益や総資産が変わらないまま、借入を増やして自己資本の割合を下げると、ROEはどう変化するか。
ポイント
ROEは、借入を増やして自己資本を薄くするだけでも上がりうる指標です。つまり高ROEが必ずしも高効率を意味するとは限らず、レバレッジ(借入)の影響を切り分けて見る必要がある、という点が核心です。
ワンポイントアドバイス
ROEが上昇しているのを見たら、「利益が増えたのか、それとも借入で自己資本が薄くなったのか」を立ち止まって確認してみましょう。ROAや自己資本比率と併せて見ると、上昇の中身が稼ぐ力なのか借入効果なのかを切り分けられます。
解説詳細
正解はAです。ROEは「純利益÷自己資本」なので、利益が一定でも分母の自己資本が小さくなれば、ROEは上がります。これが財務レバレッジの効果です。Bは「総資産が増えるから下がる」としていますが、ROEの分母は総資産ではなく自己資本なので誤りです。Cの「変化しない」も、分母である自己資本が動く以上は誤りです。Dの「売上が増えないから下がる」も、ROEは売上と直結する指標ではないため誤りです。分母が縮むと率が上がる、という割合の性質を思い出しましょう。