Q.
実務で EBITDA を概算するとき、足し戻しの出発点として最もよく使われる利益はどれか。
解説まとめ
正解は A です。実務では「EBITDA ≒ 営業利益 + 減価償却費」という簡便計算が広く使われ、営業利益を出発点にします。営業利益は本業のもうけを表し、そこに非現金費用の減価償却費を足し戻すと EBITDA に近づきます。出発点は営業利益だと覚えておきましょう。
ポイント
この問題が問うのは、EBITDA をどの利益段階から組み立てるかです。営業利益はすでに販管費(その中の減価償却費を含む)を引いた後なので、減価償却費を足し戻すだけで本業のキャッシュ創出力の近似が得られます。粗利や売上高からでは販管費が未調整で、出発点として適しません。
ワンポイントアドバイス
損益計算書を見るときは、まず営業利益の行に印をつけ、その近くに減価償却費がいくらかを書き添えてみましょう。この二つをそろえておくと、EBITDA を素早く概算できます。営業利益を基準に考える癖が、EBITDA の理解を一段速めます。
解説詳細
営業利益+減価償却費が簡便計算の基本
EBITDA の厳密な計算は税引前利益に利息や償却を足し戻す形ですが、実務では「営業利益+減価償却費(+のれん償却費)」という簡便式が広く使われます。営業利益は本業のもうけを示し、その中にはすでに減価償却費が費用として含まれています。そこで、現金が出ていかない減価償却費を足し戻すと、本業の現金創出力に近い EBITDA が得られます。
ほかの選択肢が誤りである理由
B の売上総利益は販管費を引く前の段階で、本業の費用が十分に反映されていません。C の当期純利益はすでに利息・税を差し引いた後なので、EBITDA を作るにはそれらを足し戻す手間が増え、簡便な出発点になりません。D の売上高は費用をまったく引いていない最上段の数字で、利益ではありません。したがって、出発点として最適なのは営業利益です。