Q.
デザイン思考における「共感(Empathize)」の段階の目的として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はBです。共感の段階は、ユーザーが実際にどう行動し、何を語り、何を感じているのかを観察やインタビューを通じてつかむことを目的とします。作り手の思い込みを脇に置き、ユーザーの世界を理解することが出発点になります。ここで得た理解が、後の問題定義や発想の質を左右します。
ポイント
共感の目的は「答えを出すこと」ではなく「ユーザーを理解すること」だという点が核心です。観察と傾聴に徹し、解決策やアイデアをこの段階では持ち込まないのがコツです。理解の深さが、後工程の精度を決めます。
ワンポイントアドバイス
ユーザーに話を聞くときは、自分の仮説を確かめる質問よりも、「最近それで困った具体的な場面を教えてください」と体験を語ってもらう質問を増やしてみましょう。事実のエピソードからは、本人も気づいていない本音が見えてきます。聞いた言葉はそのまま書き留めておくのが効果的です。
解説詳細
共感は「ユーザーの世界に入る」段階
共感の段階では、ユーザーの実際の行動を観察し、対話を通じて発言や感情を理解します。Bはこの活動を正しく述べているため正解です。ここで重要なのは、作り手の都合や仮説を一度脇に置き、ユーザーが置かれた状況をその人の視点で捉え直すことです。表面的な要望の奥にある動機や障害を理解することが狙いになります。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの競合機能の一覧化は市場調査の一手法ではあっても、ユーザー本人を理解する活動ではありません。Cの仕様の先行確定は、共感で得る理解を待たずに作り手の答えを固める行為で、デザイン思考の順序に反します。Dの価格決定は事業化の検討事項であり、共感段階の目的ではありません。