Q.
複数の案を比較するとき、評価軸(判断基準)を先に決めておくべき主な理由はどれか。
解説まとめ
正解はAです。評価軸(基準)を案の比較より先に決めておく主な理由は、結論ありきの後付けの正当化を避けるためです。先に結論を決めてから基準を作ると、その結論に都合のよい基準ばかりを選んでしまいます。比べる前に基準を定めておけば、どの案にも同じものさしを当てられ、公平な比較になります。
ポイント
この問題が問うのは「基準の後出し」を防ぐという狙いです。基準を後から決めると、無意識に好きな案が勝つように基準を選んでしまいます。評価軸を先に固定することは、自分の思い込みに対する歯止めとして働きます。
ワンポイントアドバイス
案を比べ始める前に、「何を基準に選ぶか」を紙に書き出して先に合意しておきましょう。基準が先にあると、後から「やっぱりこの案が好きだから」と理由を足すのを防げます。途中で基準を変えたくなったら、その変更自体を関係者に明示すると、公平さを保てます。
解説詳細
なぜAが正解か
人は結論を先に決めると、その結論を支える理由を後から探す傾向があります。評価軸を比較の前に定めておけば、どの案にも同一の基準を適用でき、特定の案に有利な基準を後付けする余地を減らせます。これにより、好みではなく目的に照らした比較が可能になります。Aはこの「後付け正当化の回避」という核心を述べています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Bの「案の数を減らせる」は、基準を先に決めることの主目的ではなく、案の数は別の理由で増減します。Cの「合意が不要になる」は誤りで、基準を決めても関係者の納得形成は引き続き必要です。Dの「機会費用を計算しなくてよくなる」も無関係で、基準設計と機会費用の考慮は別の作業です。いずれも基準を先に決める本来の理由を取り違えています。