ある月、期首の既存顧客群のMRRは100だった。同じ顧客群でアップセルにより+20、ダウングレードにより−5、解約により−15のMRR変動があった。新規顧客は含めない。この既存顧客群のNRR(売上維持率)はいくらか。
解説まとめ
正解はBです。NRRは既存顧客群の期首MRRに対し、期末MRRが何%かを表す指標で、新規は含めません。期末MRRは 100+20−5−15=100 です。これを期首100で割ると 100÷100=100% になります。アップセルの増加と、ダウングレードと解約の減少がちょうど相殺された結果です。
ポイント
この問題の核心は、NRRが「既存顧客群だけ」を対象に、拡大と縮小を合算して期首と比べる指標だと理解できるかです。新規を足してしまうと別物になる点がつまずきどころです。計算は期末MRR÷期首MRRで、ここでは出題した数値だけで確かめられます。
ワンポイントアドバイス
NRRを見るときは、まず「新規を除いた既存顧客だけの数字か」を確認しましょう。新規が混ざると、既存維持の実力が見えなくなります。アップセル・ダウングレード・解約の3要素を分けて把握すると、改善すべきレバーがどれかが分かります。
解説詳細
計算の手順
NRRは、期首に存在した既存顧客群のMRRが、同じ顧客群の期末MRRでどれだけ維持・拡大されたかを表します。本問では期首MRRが100、変動はアップセル+20、ダウングレード−5、解約−15です。期末MRRは 100+20−5−15=100 となります。NRR=期末MRR÷期首MRR=100÷100=100% です。よって正解はBです。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの80%は、アップセルの+20を計算に入れず減少分だけを引いた(100−5−15=80)誤りです。Cの120%は、減少分を見落としてアップセルだけを足した(100+20=120)場合の値です。Dの135%は、ダウングレードの−5を見落とし、さらに解約の−15を符号を取り違えて足し上げた(100+20+15=135)場合に出る値で、いずれも3つの変動を正しく合算していません。正しくは増減をすべて合算した期末100を用いるため100%です。