Q.
「優秀な人は朝早く出社する。彼は朝早く出社している。だから彼は優秀だ」という推論の誤りはどれか。
ポイント
「PならばQ」が真であっても、そこから「QだからP」とは言えません。これが後件肯定です。Qという結果を生む原因は、P以外にもあり得るのに、それを一つに決めつけてしまっている点が誤りの核心です。
ワンポイントアドバイス
「成功者はみな○○している、だから○○すれば成功する」という型の話を聞いたら、立ち止まって、「○○しても成功していない人」や「○○以外の方法で成功した人」がいないかを確かめてみましょう。逆向きや例外のケースを探すことで、原因の決めつけに気づけます。
解説詳細
正解はAです。「優秀(P)ならば早く出社する(Q)」が仮に成り立っていたとしても、そこから「早く出社している(Q)から優秀だ(P)」と結論することはできません。早く出社する理由は、優秀さ以外にもいくらでもあり得るからです。これは後件肯定の誤りです。Bの早まった一般化は事例数の問題、Cの論点ずらしは人への攻撃、Dの循環論法は結論の先取りであり、いずれもこの推論形式の誤りには当てはまりません。