Q.
「アイスの売上が増える時期は水の事故も増える。だからアイスを売るのをやめれば水の事故は減る」という主張の問題点として最も適切なものはどれか。
ポイント
一緒に動くこと(相関)と、一方が他方を起こすこと(因果)は別物です。二つの物事が連動して見えるときは、両方を同時に動かしている第三の要因がないか、あるいは逆向きの因果ではないかを疑う、という習慣が大切です。
ワンポイントアドバイス
「AとBが連動している、だからAがBの原因だ」という話を聞いたら、すぐ受け入れる前に、「AとBの両方を動かしている第三の要因はないか」「実は逆向きの因果ではないか」を確認してみましょう。この二つの問いを挟むだけで、見かけの相関を因果と思い込む失敗を防げます。
解説詳細
正解はDです。アイスの売上と水の事故は、どちらも気温が高い時期にそろって増えるだけであって、一方が他方を引き起こしているわけではありません。この主張は、両者が一緒に動く(相関する)ことを、一方が原因だ(因果)と取り違え、共通の要因である気温の高さを見落としています。Aの循環論法、Bのサンプル数の問題、Cの二分法の誤りは、それぞれ別の誤りであり、この主張の核心的な問題点ではありません。