Q.
「広告を出した月は売上が増えた。だから売上増は広告の効果だ」という主張を最も適切に吟味する行動はどれか。
ポイント
ある説明を採用する前に、同じ事実を説明できる別の仮説(対立仮説)を少なくとも一つは挙げて、それと比べてみることが大切です。一致する事例を集めるだけでは、ほかの原因の可能性を消すことができない、という点が核心です。
ワンポイントアドバイス
施策の効果を語るときは、「この結果を説明できる他の要因はないか」を必ず一つ挙げる癖をつけましょう。そして、その別要因をきちんと否定できて初めて「効果あり」と言う、という順序を守ります。これだけで、たまたまの相関を効果と取り違える失敗を大きく減らせます。
解説詳細
正解はDです。「広告が効いた」と結論づける前に、同じ月にセールがあった、季節的に売れる時期だった、といった売上増を説明しうる別の原因(対立仮説)がなかったかを検討するのが適切です。Aの「広告費の高さ」は、コストの話であって、広告と売上の因果を検証することにはなっていません。Bは発言者の属性で判断する論点ずらしです。Cは「広告→売上増」という都合のよい一致例だけを集める確証バイアスで、これでは別の要因を排除できません。