数字
資金繰り・運転資金問題集
Q.
販売の見込みで在庫(棚卸資産)を大きく積み増した。資金繰りが悪化しやすい理由として最も適切なものはどれか。
ポイント
在庫を積み増すことは、現金が在庫に変わって寝てしまうことを意味します。棚卸資産が増えれば運転資金が増え、資金繰りは悪化します。「在庫=商品の山」ではなく「在庫=動かせない現金」という見方を持っておきましょう。
ワンポイントアドバイス
「売れる前提」で在庫を多く持つほど、資金は静かに削られていきます。在庫回転日数を定点観測し、長く滞留している在庫は値引きしてでも現金化して、運転資金を手元に戻しましょう。寝かせておくより、多少安くても現金に変えるほうが資金繰りには効くことが多いものです。
解説詳細
正解はAです。在庫を積み増すと、その分の現金が「在庫」という資産の形に変わり、実際に販売して代金を回収するまで現金が拘束されます。だからこそ、棚卸資産の増加は運転資金を増やし、資金繰りを悪化させるのです。Bの「在庫が増えると債権が減る」、Cの「減価償却費が増えて現金が流出する」、Dの「仕入債務が同額減る」は、いずれも在庫の増加と結びつかない、因果の誤った説明です。在庫は現金が形を変えて寝ている状態だ、と捉えるのがポイントです。