数字
資金繰り・運転資金問題集
Q.
仕入先と交渉して支払サイトを延長した(支払を後ろ倒しにできた)。資金繰りへの直接の影響として最も適切なものはどれか。
ポイント
支払サイトを延長すると、仕入債務(控除項目)が増え、運転資金が減って、資金繰りが改善します。支払を遅らせるほど、手元の現金は温存される、という関係です。回収を早めるのと支払を遅らせるのは、どちらも運転資金を減らす方向に働く、と整理しておきましょう。
ワンポイントアドバイス
支払条件は資金繰りを調整する弁になりますが、無理な延長は取引先の信頼を損なってしまいます。関係の維持と資金効率のバランスをとりながら、現実的な範囲の条件を交渉しましょう。短期の資金繰りだけでなく、長く付き合える関係かどうかも一緒に考えるのが効果的です。
解説詳細
正解はDです。支払を後ろ倒しにすると、未払いの仕入債務が増えます。仕入債務は運転資金の控除項目(引く項目)ですから、それが増えると運転資金は減り、資金繰りは改善します。Aの売上債権やBの棚卸資産は、支払サイトの話とは別の項目なので対象違いです。Cの「支払を延ばすと仕入債務が減る」は因果が逆で誤りです。なお、支払の延長は資金繰りには有利に働きますが、取引先の信頼とのトレードオフがある点には注意が必要です。