数字
資金繰り・運転資金問題集
Q.
「運転資金」と「手元現金(現金預金残高)」の関係として、最も適切なものはどれか。
ポイント
運転資金は「手元にある現金」ではなく、「事業を回すのに常時必要な立替額」です。両者を混同しないことが大切です。残高として目に見えるお金と、事業の循環に縛られている所要額は、見た目が同じ金額でも意味がまったく違う、という点を区別しておきましょう。
ワンポイントアドバイス
「現金はあるはずなのに、なぜか余裕がない」と感じたら、その現金の多くが所要運転資金として実質的に拘束されていないかを確認してみましょう。自由に使える現金は、残高に表示された金額より小さいことが多いものです。残高と所要運転資金を並べて見比べる習慣をつけてみてください。
解説詳細
正解はCです。運転資金は、売上債権・在庫・仕入債務から生じる「事業を回すために常時拘束される立替資金」であり、いま手元にある現金預金の残高とはまったく別の概念です。運転資金は残高ではなく、事業の循環を続けるために必要な所要額を表しているからです。Aの「同じ金額の別名」、Bの「手元現金から借入金を引いた残り」、Dの「手元現金+有価証券」は、いずれも残高をもとにした計算であり、立替資金という運転資金の性質をとらえていないため誤りです。