数字
資金繰り・運転資金問題集
Q.
次のうち、所要運転資金を増やして資金繰りを最も悪化させる方向に働く変化はどれか。
ポイント
運転資金を増やすのは、売上債権の増加・棚卸資産の増加・仕入債務の減少です。これらが複数、同じ方向に重なるほど、資金繰りは悪化します。1つひとつの変化が運転資金を増やすのか減らすのか、向きを整理して見ることが大切です。
ワンポイントアドバイス
資金繰りが急に苦しくなったら、売上債権・在庫・仕入債務の3つの増減を並べて見てみましょう。悪化要因が重なっている項目から優先的に手を打つのが効果的です。原因を1つに絞り込もうとせず、複数の項目を同時に見渡すと、本当に効く打ち手が見えてきます。
解説詳細
正解はBです。売上債権の増加(回収の遅れ)と棚卸資産の増加(在庫の積み上がり)は、どちらも運転資金を増やす要因です。この2つが同時に起きるBが、最も資金繰りを悪化させます。Aの回収サイト短縮は売上債権が減るので改善方向、Cの支払サイト延長は仕入債務が増えるので改善方向、Dの滞留在庫の現金化は在庫が減るので改善方向であり、いずれも資金繰りを悪化させる変化ではありません。悪化要因が重なっているものを選ぶ、という見方がポイントです。