DISCOVER #04お金
値引きすると利益はどうなる?
価格を1割下げると、利益は1割よりずっと大きく減ることがあります。
約3分数字の意外性

QUESTION
Q1個1,000円の商品を1割引の900円で売ったら、1個あたりの利益は何割減るでしょう?
VISUAL EXPLANATION
定価で売る
- 売値
- 1,000円
- 原価(売値の60%)
- 600円
- 1個あたりの利益
- 400円
- 100個売ったとき
- 40,000円
1割引で売る
- 売値
- 900円
- 原価(変わらない)
- 600円
- 1個あたりの利益
- 300円(25%減)
- 100個売ったとき
- 30,000円
単位:円
定価で売る1割引で売る
- 売値
- 1,000円900円
- 100個売ったとき
- 40,000円30,000円
価格は10%下げただけなのに、利益は25%減る。同じ利益を出すには約134個売る必要がある。
WHY
値引きは「お客さんにうれしい」施策です。でも、お店や会社の利益に与える影響は、見た目の割引率よりずっと大きくなります。
原価は値引きしても変わらない
この例では、1,000円の商品の原価(仕入れ値)が600円です。定価で売れば1個あたり400円の利益が残ります。
1割引の900円にしても、仕入れ値の600円は変わりません。残る利益は300円。400円→300円で、利益は25%減です。値引きした100円が、まるごと利益から引かれるからです。
取り戻すには何個売ればいい?
定価で100個売ったときの利益は40,000円。1割引で同じ40,000円を稼ぐには、
40,000円 ÷ 300円 = 約133.3個 → 134個
つまり、売る数を3割以上増やして、やっと元と同じです。
値引きが悪いわけではない
在庫を早く減らしたい、新しいお客さんに試してほしいなど、値引きに意味がある場面もあります。大切なのは、「何個売れれば元が取れるか」を先に計算してから決めることです。
原価率(売値に占める原価の割合)が高い商品ほど、値引きの影響は大きくなります。原価率が80%なら、1割引で利益は半分になります。
TODAY'S DISCOVERY
値引きした金額は、そのまま利益から引かれる。値引きの前に「何個売れば元が取れるか」を計算する。
※ 数字は説明用の架空の例です。分かりやすくするため、原価以外の費用(人件費・送料など)は省いています。