Q.
「うちのチームは心理的安全性が高い」とリーダーが考えている。この自己評価が誤っている可能性を最も強く示すサインはどれか。
解説まとめ
正解は A です。反対意見も悪い報告も出ず、いつも円満で短時間に終わる会議は、安全性が高い証拠ではなく、むしろ「言わない方が安全」という抑制が働いているサインの可能性があります。安全性が高いチームでは、率直な指摘や悪い報告が表に出るため、議論はときに長引きます。沈黙の円満さを安全性と取り違えない視点が問われます。
ポイント
核心は「円満・静かさ=安全性」という錯覚を見抜く点です。指摘や反論、早い失敗共有、活発な質問(B・C・D)は、むしろ安全性が機能している兆候です。逆に異論ゼロの円満さは、抑制された沈黙かもしれません。表面の穏やかさの裏を読めるかが、上級の判断です。
ワンポイントアドバイス
「最近、反対意見や悪い報告を聞いていないな」と気づいたら、安全性が高いのではなく抑制が起きていないかを疑ってみましょう。あえて「この案の弱点を挙げると?」と異論を引き出してみると、本当の状態が見えます。静かさを成果と混同しないよう注意してみてください。
解説詳細
沈黙の円満は危険信号でありうる
心理的安全性が高いと、率直な指摘・反論・悪い報告・初歩的な質問が表に出るため、議論はときに白熱し時間もかかります。逆に、反対意見も悪い報告も出ず、いつも円満に短時間で終わる会議は、メンバーが「言わない方が安全だ」と判断して沈黙している可能性があります。穏やかさを安全性の証拠と取り違えると、潜在的な問題を見逃します。
ほかの選択肢が誤りである理由
Bの「厳しい指摘や反論が出て議論が長引く」、Cの「小さな失敗も早めに共有される」、Dの「立場に関係なく質問が飛び交う」は、いずれも対人リスクを取れている状態で、安全性が機能している兆候です。これらをマイナスと読むのは誤りです。安全性の不足を示すのは、異論や悪い報告が出てこない円満さ、すなわちAです。