数字
資金繰り・資金調達問題集
Q.
資金繰りにおける「運転資金」を最もよく表しているものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。運転資金とは、仕入代金や人件費、家賃など、日々の事業を止めずに回し続けるために継続的に必要となる資金を指します。売上の入金が来る前に支払いが発生するため、その立替分を埋める資金として常に一定額が必要になります。設備投資のための資金(設備資金)とは区別して考えます。
ポイント
運転資金の核心は「入金より支払いが先に来るズレを埋めるお金」という点です。事業が続く限りこのズレは消えず、運転資金は使ってなくなるものではなく、回り続けるために常に寝かせておく資金です。設備資金が一度きりの大きな支出なのと対照的です。
ワンポイントアドバイス
自社の運転資金の目安は「売掛金+在庫−買掛金」で概算できます。この金額が増えてきたら、売上が伸びても現金が回りにくくなっているサインです。月次でこの数字を追うと、増収が資金繰りを圧迫していないかを早めに察知できます。
解説詳細
なぜDが正解か
運転資金は、仕入・人件費・諸経費といった事業の日常的な支出をまかなうために必要な資金です。売上代金の回収より先にこれらの支払いが来るため、その立替を支える資金として継続的に必要になります。日々の事業活動を回す資金というDの記述が、運転資金の定義に一致します。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「設備を購入するための資金」は設備資金であり、長期で使う資産への一度きりの投資です。日々の活動を回す運転資金とは性質が異なります。Bの「配当を支払う資金」は利益処分に関わる資金で、事業を回す資金ではありません。Cの「借入金を一括返済する資金」は財務上の返済資金であり、これも日常の運転資金とは区別されます。