数字
資金繰り・資金調達問題集
Q.
簡易な計算で、必要な運転資金を「売上債権+棚卸資産−仕入債務」で見積もる。売掛金600万円、在庫400万円、買掛金300万円のとき、概算の必要運転資金はいくらか。
解説まとめ
正解はCの700万円です。必要運転資金は「売上債権(売掛金)+棚卸資産(在庫)−仕入債務(買掛金)」で概算します。600万円+400万円−300万円=700万円となります。売掛金と在庫として現金が拘束される一方、買掛金の分は支払いを待ってもらえているため差し引きます。差額が、事業を回すために立て替えておくべき現金の目安です。
ポイント
この式の意味は「現金が出ていく分(売掛金+在庫)から、現金がとどまる分(買掛金)を引く」ということです。売掛金と在庫は現金が形を変えて寝ている状態、買掛金はまだ払っていない分の猶予です。式を丸暗記するより、何が現金を縛り、何が現金を残すのかで理解すると間違えにくくなります。
ワンポイントアドバイス
この概算値を四半期ごとに出して推移を見てみましょう。売上が伸びる局面では売掛金や在庫が膨らみ、必要運転資金が増えます。数字が上振れしてきたら、回収を早める・在庫を絞る・支払を適正化する、のどれで吸収するかを早めに検討すると、資金ショートを未然に防げます。
解説詳細
計算の手順
必要運転資金の概算式に当てはめます。売上債権(売掛金)600万円に棚卸資産(在庫)400万円を足すと1,000万円になり、ここから仕入債務(買掛金)300万円を引くと700万円です。これが、売上の回収を待つ間や在庫を抱える間に立て替えておくべき現金の目安になります。
誤答が生まれる理由
Aの300万円は買掛金の数字をそのまま答えてしまった場合に出ます。Bの500万円は売掛金から在庫を引くなど、足し引きの符号を取り違えたときに出やすい値です。Dの1,300万円は買掛金を引かずに三つすべてを足してしまった結果です。買掛金は「支払いを待ってもらえている分」なので必ず差し引く、という点を押さえれば防げます。