Q.
CAPMにおける β(ベータ)が表すものとして最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はCです。β は、ある株式のリターンが市場全体の動きにどれだけ敏感に反応するかを示す指標です。市場が1動いたときにその株式がどれだけ動く傾向があるかを表し、β が大きいほど市場変動に大きく反応します。CAPMでは、この β がリスクの大きさとしてリスク対価の倍率になります。
ポイント
この問題の核心は、β が「市場感応度(システマティックリスク)」を表すという点です。β=1なら市場並み、β>1なら市場より大きく動き、β<1なら市場より穏やかに動きます。売上成長率や配当額、自己資本比率とは別物であることを区別しておきましょう。
ワンポイントアドバイス
β を見たら「この株は市場の波に強く揺れるのか、穏やかなのか」を読み取ってみましょう。β が1より大きいか小さいかで市場感応度をイメージすると、CAPMでのリスク対価の大きさが直感的につかめます。
解説詳細
β は市場に対する感応度
β は、市場全体のリターンが変動したときに、その株式のリターンがどれだけ連動して動くかを示す指標です。β=1なら市場とほぼ同じ動き、β>1なら市場より大きく振れ、β<1なら市場より小さく振れます。CAPMでは、この市場感応度がその株式のリスク(分散できないシステマティックリスク)の大きさとして扱われ、β × 市場リスクプレミアムがリスク対価になります。Cが正しい説明です。
他の選択肢が誤りである理由
Aの売上高成長率は事業の業績指標で、株価の市場感応度とは別物です。Bの配当の年間総額は金額の話であり、感応度という比率の概念ではありません。Dの自己資本比率は財務の安全性を測る指標で、市場リターンへの反応度とは関係がありません。β はあくまで市場の動きに対する株式の感応度を表します。