「リスク許容度」と「リスク選好」の意味として、最も適切な組み合わせはどれか。
解説まとめ
正解は B です。リスク許容度は、組織やプロジェクトが受け入れられるリスクの上限・幅を指します。リスク選好は、目的を達成するために進んで取ろうとするリスクの量や種類の傾向を指します。「どこまで耐えられるか(許容度)」と「どこまで攻めるか(選好)」という、守りと攻めの2つの基準だと整理できます。
ポイント
この問題の核心は、似た用語を逆に覚えないことです。許容度は「受け入れられる限界(守りの上限)」、選好は「進んで取りに行く姿勢(攻めの方向)」です。両者を取り違えると、どこまで攻めてよいか・どこで止めるべきかの判断軸がぶれてしまいます。
ワンポイントアドバイス
新しい施策を検討するときは、「うちはどこまでのリスクなら受け入れられるか(許容度)」と「目的のためにどんなリスクなら進んで取るか(選好)」を分けて言葉にしてみましょう。2つを明文化しておくと、攻めと守りの線引きが共有され、意思決定のたびに迷わずに済みます。
解説詳細
許容度は守りの上限、選好は攻めの傾向
リスク許容度は、組織やプロジェクトが受け入れてよいと考えるリスクの上限や幅を指します。これを超えるリスクは対応が必要、という守りの基準線です。一方、リスク選好は、目的を達成するために進んで取ろうとするリスクの量や種類の傾向を指し、どの分野でどれだけ攻めるかという姿勢を表します。許容度が「ここまでは耐えられる」という限界を示すのに対し、選好は「ここは積極的に取りに行く」という方向性を示す、という違いがあります。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aは許容度と選好の説明が入れ替わっており、定義が逆です。Cは両者を「発生した損害額」としていますが、許容度も選好も損害額そのものではなく、リスクの受け入れ姿勢に関する基準です。Dは両者を「リスクを一切受け入れない方針」としていますが、許容度はむしろ受け入れられる範囲を示す概念であり、選好は進んで取るリスクを示す概念で、いずれもゼロリスク方針を意味しません。守りと攻めを正しく対応させたBが正解です。