工程の品質を時系列で監視する「管理図」において、点が管理限界線を外れたり、明らかな偏り(連続した上昇など)が見られたときに、まず疑うべきことは何か。
解説まとめ
正解は A です。管理図は、工程のばらつきを「いつも通りの偶然のばらつき」と「いつもと違う異常」に区別するための道具です。点が管理限界線を外れたり、片側への偏りなどの規則的なパターンが出たときは、何らかの異常(突き止められる原因・特別原因)が起きている可能性を示します。原因を調べて手を打つ合図ととらえます。
ポイント
管理図の核心は「偶然のばらつき」と「異常」を見分ける点にあります。限界線の中で不規則に散らばっているうちは安定とみなしますが、限界線超えや連続した偏りは見逃せないサインです。安定=改善不要ではなく、異常の早期発見こそが管理図の目的だ、と押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
管理図を使うときは、「限界線を超えた」「同じ側に点が続いた」などの異常パターンに気づいたら、その場で原因を記録・調査する習慣をつけましょう。後回しにすると原因の特定が難しくなります。異常が出た日の作業条件をメモしておくと、原因究明が早まり効果的です。
解説詳細
管理図は異常を早期に知らせる
管理図は、工程から取ったデータを時間順にプロットし、中心線と上下の管理限界線とともに表示する図です。工程が安定していれば、点は限界線の内側で不規則に散らばります。これは避けられない偶然のばらつきです。一方、点が管理限界線を外れたり、連続して片側に寄る・一定方向に上昇するといった規則的なパターンが現れたときは、いつもと違う異常(突き止められる原因)が混入したサインと考え、原因を調べて手を打ちます。
他の選択肢が誤りである理由
B の「完璧で改善の余地がない」は、異常のサインを安定と取り違えており、危険な解釈です。C の「偶然だから必ず無視してよい」は、限界線超えや規則的な偏りという異常の合図まで無視することになり、不良の見逃しにつながります。D の「価格を上げるべき」は品質監視とは無関係です。異常の可能性を疑い原因を調べる A が正しい対応です。