アーンドバリューマネジメント(EVM)で「コスト効率」を表す指標 CPI(コスト効率指数)の値が「1.0 未満」のとき、プロジェクトの状態として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は A です。CPI は「出来高(EV)÷ 実コスト(AC)」で求めるコスト効率の指標で、1.0 が計画どおりを意味します。1.0 未満は、同じ出来高を得るのに計画以上のコストをかけている、つまり予算超過の傾向を示します。1 を境に効率の良し悪しが分かれる、と押さえておきましょう。
ポイント
CPI は「1.0 が損益分岐の基準」である点が核心です。1 より大きければコスト効率が良く、小さければ悪い(超過)。スケジュールの指標(SPI)と取り違えやすいので、CPI は“コストの”指数だと結びつけて覚えましょう。
ワンポイントアドバイス
進捗会議では、消化した予算額だけでなく「その金額で本当に予定どおりの出来高が出ているか」を CPI で確認してみましょう。お金を使っていても成果が伴っていなければ CPI は1を割ります。金額の消化率と出来高をセットで見る習慣が、コスト超過の早期発見につながります。
解説詳細
CPI は出来高を実コストで割る
CPI(Cost Performance Index、コスト効率指数)は、計画上の出来高(アーンドバリュー EV)を実際にかかったコスト(アクチュアルコスト AC)で割って求めます。値が 1.0 のときは、かけたコストどおりの出来高が得られている計画どおりの状態です。1.0 を上回れば、少ないコストで多くの出来高を得ている効率の良い状態を意味します。
CPI が 1.0 未満は予算超過の傾向
CPI が 1.0 未満ということは、出来高(EV)に対して実コスト(AC)の方が大きい、すなわち得られた成果のわりに費用がかかりすぎている状態です。これは予算超過の傾向を示し、放置すれば最終的に予算を食い潰す恐れがあります。
なぜ他の選択肢が誤りか
B の「予算節約」は CPI が 1.0 を上回る場合の状態で、逆です。C の「ちょうど計画どおり」は CPI がぴったり 1.0 のときであり、未満ではありません。D の「スケジュール前倒し」は SPI(スケジュール効率指数)に関する話で、コスト効率を表す CPI とは別の指標です。CPI が 1.0 未満はコスト超過を示すので、正解は A になります。