コストを見積もる際、過去の類似プロジェクトの実績から全体を概算する手法を何と呼ぶか。
解説まとめ
正解は C です。類推見積もり(トップダウン見積もり)は、過去に行った類似プロジェクトの実績値を参照して、全体の規模やコストを概算する手法です。情報が少ない初期段階で素早く見積もれる反面、精度は荒くなります。「過去事例から大づかみする」方法だと押さえておきましょう。
ポイント
見積もり手法は「どこから積むか」で区別します。類推は過去事例から全体を概算(トップダウン)、ボトムアップは細かい作業を積み上げます。早さの類推、精度のボトムアップ、という対比で覚えるのが要点です。
ワンポイントアドバイス
企画段階のざっくり見積もりには類推を、計画が固まってからの正式見積もりにはボトムアップを、と使い分けてみましょう。最初から精緻に積み上げようとすると時間がかかりすぎます。フェーズに応じて見積もりの精度を上げていくのが現実的です。
解説詳細
類推見積もりは過去実績からの概算
類推見積もり(アナログ見積もり、トップダウン見積もり)は、過去に実施した類似のプロジェクトの実績データを基準に、今回の全体規模やコスト・期間を概算する手法です。プロジェクト初期で詳細がまだ固まっていない段階でも、似た事例さえあれば素早く大枠を出せるのが利点です。一方で、過去事例との違いを十分に補正しないと精度が荒くなるため、あくまで概算として扱います。
なぜ他の選択肢が誤りか
A のボトムアップ見積もりは、WBS で分解した個々の作業単位を積み上げて全体を求める方法で、過去事例からの概算とは逆の発想です。B の三点見積もりは、楽観・最頻・悲観の3つの値から期待値を求める手法で、不確実性を織り込む技法です。D のパラメトリック見積もりは、単価や生産性などの数量的な係数に作業量を掛け合わせて算出する手法で、過去の類似実績そのものを丸ごと参照する類推とは別の考え方です。過去の類似実績から概算するのは類推見積もりなので、正解は C です。