Q.
リスク対応戦略のうち「回避(Avoid)」に該当する対応として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。リスク回避とは、リスクの発生原因そのものを取り除いたり、リスクを生む計画・手段を変更したりして、脅威が起こり得ない状態にする戦略です。リスクの根を断つのが回避です。発生を前提に備える「軽減」や「転嫁」とは性質が異なる、と押さえておきましょう。
ポイント
脅威への対応戦略は「回避・転嫁・軽減・受容」の4つです。回避だけが「リスクをそもそも起こさせない」発想で、他の3つは「起きる前提でどう備えるか」という発想です。この根本の違いを区別するのが核心です。
ワンポイントアドバイス
重大なリスクに直面したら、まず「そのリスクを生む作業自体をやめる・別のやり方に変える」という回避の選択肢を検討してみましょう。備えを厚くする前に、危険な道を通らずに済む迂回路がないかを問うと、根本的な解決につながることがあります。
解説詳細
回避はリスクの原因を取り除く
リスク回避(Avoid)は、脅威となるリスクへの対応戦略のうち、リスクの発生原因そのものを除去したり、リスクを生み出すアプローチ・計画・スコープを変更したりして、そのリスクが起こり得ない状態を作る戦略です。たとえば、技術的に不確実な手段を、実績のある確実な手段に置き換えるのは回避にあたります。リスクの根を断つため、最も確実な反面、計画の変更を伴うことが多いのが特徴です。
なぜ他の選択肢が誤りか
A の予備費を積む対応は、リスクが起きる前提で資金面の備えをする「受容(特に能動的受容)」に近い対応です。C の保険や外部委託で第三者に移すのは「転嫁(Transfer)」です。D の影響が小さいとして対応せず受け入れるのは「受容(Accept)」です。これらはいずれもリスクの発生を前提とした備えであり、発生原因を断つ「回避」とは異なります。よって正解は B です。