Q.
組織開発(OD)が対象とするものを最もよく表しているのはどれか。
解説まとめ
正解はBです。組織開発は、個人の能力単体ではなく、人と人との関係性や仕事の進め方(プロセス)に働きかけて、組織が自ら問題を解決する力を高める取り組みです。誰か一人を育てることより、メンバー間のやりとりや協働の質を変えることに焦点があります。研修・報酬・採用は組織を支える別の機能です。組織開発は「関係とプロセス」を扱うと押さえます。
ポイント
組織開発の核心は、対象が「個人」ではなく「人と人の間」にある点です。同じ問題でも、能力不足と見るか関係やプロセスの問題と見るかで打ち手が変わります。つい個人のスキルや制度の話にすり替えてしまうのがつまずきどころで、関係性に目を向けることが入り口になります。
ワンポイントアドバイス
チームの停滞を感じたら、まず「誰のスキルが足りないか」ではなく「人と人の間で何が起きているか」を観察してみましょう。発言量の偏りや、本音が出ない雰囲気など、関係やプロセスの兆候に目を向けるのが効果的です。個人の問題に見えても、間の問題として捉え直すと打ち手が広がります。
解説詳細
組織開発が扱う「関係とプロセス」
組織開発は、組織を構成する人と人との関係性、意思決定や会議の進め方といったプロセスに働きかける営みです。狙いは、外から答えを与えることではなく、組織自身が問題に気づき、解決していける力を育てることにあります。だから一過性の施策ではなく、関わり方そのものを変える継続的な取り組みとして捉えます。
他の選択肢がなぜ誤りか
Aの研修は個人の知識・スキルを高める人材開発(HRD)であり、個人が対象です。Cの報酬制度は処遇を扱う人事制度の領域で、関係性への働きかけとは異なります。Dの採用は必要な人材を確保する活動で、これも組織開発が主に扱う「すでにいる人どうしの関係とプロセス」とは焦点がずれます。いずれも組織を支える機能ですが、組織開発そのものではありません。