Q.
会議で意見が対立して合意に至らないとき、合意形成を前に進める働きかけとして適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はAです。意見が対立したときは、両者が本来目指している「共通の目的」に立ち返り、その目的を両方が満たせる条件を探ると、合意の糸口が見えてきます。対立は、手段が違うだけで目的は同じ、という場合が少なくありません。目的に戻ることで、勝ち負けではなく協力の議論に変わります。だから共通の目的に立ち返ります。
ポイント
核心は「対立は手段の違いであることが多く、共通の目的に戻すと合意に近づく」ことです。どちらの意見を通すかという勝負ではなく、両者が満たしたい目的を軸に第三の条件を探します。一方を黙らせる、放置する、少数の懸念を切り捨てるのは、納得を伴う合意になりません。
ワンポイントアドバイス
議論が「どちらの案か」で煮詰まったら、「そもそも私たちは何を実現したいんでしたっけ」と目的に立ち返ってみましょう。共通の目的が確認できれば、「その目的なら、両方の良さを生かしてこうできないか」と第三案を探れます。対立を勝ち負けにせず、共通点から組み立て直すと効果的です。
解説詳細
共通の目的に立ち返る意味
意見の対立は、目指すゴールは同じでも、そこへ至る手段の好みが分かれているだけ、というケースが多くあります。共通の目的に立ち返れば、議論の軸が「どちらが勝つか」から「どうすれば共通の目的を満たせるか」に変わります。この軸の転換が、双方が受け入れられる第三の条件を見つける糸口になり、納得を伴う合意へ近づけます。
他の選択肢がなぜ誤りか
Bの立場の強い方に合わせて他方を黙らせるのは、力関係で押し切るだけで、黙らされた側の納得は得られません。Cの対立したまま会議を終えるのは、合意形成を放棄しており、問題が先送りされます。Dの多数決で少数の懸念を記録しないことにするのは、重要なリスクを切り捨てる恐れがあり、納得を伴う合意とは言えません。いずれも合意を前に進めません。