Q.
国や資本構成の異なる企業どうしを比較するとき、EBITDA が便利だとされる理由として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。EBITDA は利息・税を差し引く前の利益なので、借入の多さ(資本構成)や国ごとの税制の違いに左右されにくい数字です。そのため、財務構造や税率の異なる企業どうしを、本業の稼ぐ力という土俵で比べやすくなります。
ポイント
この問題の核心は、EBITDA が「利息・税の前」であることが比較可能性を高める点です。借入が多い会社は利息が、税率の高い国の会社は税が利益を押し下げますが、EBITDA はそれらの前なので影響を中和します。これが国際比較やM&Aで重宝される理由です。
ワンポイントアドバイス
海外企業や財務体質の違う会社を比べるときは、当期純利益だけでなく EBITDA も並べてみましょう。利息や税の影響を取り除いた本業の力で比較でき、見え方が変わることがあります。比較の軸を一つEBITDAに置くと、財務構造の違いに惑わされにくくなります。
解説詳細
利息・税の前だから差を中和できる
当期純利益は、借入に対する利息や、その国の税制による税負担を差し引いた後の数字です。そのため、同じ本業の力を持っていても、借入の多い会社や税率の高い国の会社は利益が小さく見えます。EBITDA は利息・税を差し引く前の段階なので、こうした資本構成や税制の違いの影響を受けにくく、本業の稼ぐ力そのもので企業を比較しやすくなります。
ほかの選択肢が誤りである理由
A の配当方針は利益の分配の話で、EBITDA は配当の影響を取り込む指標ではありません。C は売上規模の順位づけを挙げていますが、EBITDA は利益指標であって売上の大小を比べるものではありません。D は「将来を確実に予測できる」としていますが、EBITDA は実績の近似であり将来を保証しません。利息・税の前という性質を挙げた B が正解です。