Q.
同じ設備について、定額法から定率法へ償却方法を変えた場合、EBITDA への影響について最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は D です。定額法と定率法では各期の減価償却費の金額が変わります。しかし EBITDA はその減価償却費を足し戻すため、償却方法の違いによる利益への影響が打ち消され、方法が違っても EBITDA 段階の差は中和される傾向があります。
ポイント
この問題が問うのは、EBITDA が償却方法の選択に左右されにくい理由です。営業利益は償却費の大小で変動しますが、EBITDA はその償却費を足し戻すので、方法の違いが相殺されます。これも EBITDA が比較に向くとされる一因です。
ワンポイントアドバイス
営業利益だけを比べて優劣を判断しそうになったら、償却方法の違いが影響していないかを疑ってみましょう。EBITDA を並べると、方法の差を取り除いた比較ができます。償却方法という変数を意識すると、利益比較の落とし穴を一つ減らせます。
解説詳細
償却方法の差はEBITDAで中和される
定額法は毎期一定額、定率法は初期に多く後期に少なく償却するなど、方法によって各期の減価償却費は変わります。これにより営業利益も期ごとに変動します。しかし EBITDA は、その減価償却費を利益に足し戻して計算します。足し戻す時点で償却費の大小は相殺されるため、償却方法が違っても EBITDA 段階での差は中和される傾向があります。
ほかの選択肢が誤りである理由
A と B は「必ず大きく増える/減る」と断定していますが、足し戻しによって方法の差は中和されるため、必ず一方向に大きく動くとは言えません。C は「EBITDA には反映できない」としていますが、正しくは反映されないのではなく足し戻しで相殺されるという仕組みです。方法による差が中和されると述べた D が、最も正確な説明で正解です。