若手の育成において「目標設定」を最初に行う最も基本的な狙いとして、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。目標設定の基本的な狙いは、何をどこまでできればよいのかという到達点を本人と上司・先輩で共有し、日々の努力の向かう先をそろえることにあります。目標が言葉になっていれば、本人は迷わず行動でき、指導する側も同じ基準で関われます。育成は「行き先を合わせること」から始まります。
ポイント
この問題が問うのは、目標設定が「評価のため」ではなく「方向づけのため」にまず存在するという核心です。目標を罰や競争の道具と捉えると、本人は萎縮して挑戦しなくなります。到達点の共有が先、評価はその結果という順序を押さえておきましょう。
ワンポイントアドバイス
若手と最初の面談をするときは、いきなり数字を割り振る前に「3か月後、どんな仕事を一人でできるようになっていたいか」を一緒に言葉にしてみましょう。本人の言葉で到達点を描けると、その後の指導が本人ごとになります。紙に書いて両者で持っておくと、ぶれたときの拠り所になります。
解説詳細
目標設定はまず方向をそろえる行為
正解はBです。目標設定の最初の役割は、若手と指導者のあいだで「何を・どこまでできればよいか」という到達点を共有し、努力の方向を一致させることにあります。到達点が共有されていれば、本人は何に時間を使うべきか判断でき、指導者も同じものさしで助言や確認ができます。育成のずれの多くは、この出発点の共有がないまま走り出すことで生じます。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「達成できそうにない高い水準で危機感を持たせる」は、本人の挑戦意欲をそぐもので、目標設定の本来の狙いとは逆です。Cの「評価の正当化の記録」は目標を上司側の都合に従属させる発想で、方向づけという主目的を外しています。Dの「順位づけして競争させる」は他者との比較が前提になっており、本人の到達点を定めるという目標設定の基本から逸れています。あくまで本人の行き先をそろえることが土台です。