「リスク受容」と「残存リスク」の関係について、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。リスク受容とは、対策のコストが見合わないなどの理由で、リスクを対応せずに受け入れる戦略です。低減策を講じてもなお残るリスク(残存リスク)も、受容したうえで監視を続けることがあります。受容は「放置」ではなく、起きたときに気づける状態を保つ管理の一形態です。
ポイント
この問題の核心は「受容してもリスクは残っている」という点です。受容は消滅ではなく、受け入れたうえでの監視を伴います。残存リスクは、低減などの対策後に残るリスクであり、回避でゼロになったリスクではありません。受容と残存リスクは密接につながっています。
ワンポイントアドバイス
小さなリスクをすべて潰そうとすると、手間が見合わなくなります。影響が許容範囲なら、受容したうえで「もし起きたら気づける見張り(監視)」だけ置く、という判断も有効です。受容を選んだリスクも一覧に残し、状況が変わったら再評価する前提で管理してください。
解説詳細
受容は監視を伴う積極的な選択
リスク受容とは、対応のコストが見合わない、あるいは影響が許容範囲内であるといった理由で、リスクに特別な対策を講じず受け入れる戦略です。回避・低減・移転を行ってもなお残るリスク(残存リスク)も、受容の対象になり得ます。重要なのは、受容は「放置・無視」とは異なり、リスクが顕在化したときに気づけるよう監視を続ける、積極的な管理の一形態だという点です。状況が変われば再評価し、対応を切り替えます。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aは受容でリスクが完全に消滅するとしていますが、受容はリスクを受け入れるだけで、リスク自体は残っています。Bは残存リスクを「回避でゼロになったリスク」としていますが、回避はリスクをゼロにする戦略であり、ゼロになったものは残存リスクではありません。残存リスクは対策後になお残るリスクを指します。Dは受容を「必ず保険で第三者に移す」としていますが、それは移転の説明であり受容ではありません。受容と監視・残存リスクの関係を正しく述べたCが正解です。