人材要件を定義するときの考え方として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はAです。人材要件は、スキルや経験といった能力面だけでなく、仕事への姿勢や価値観などのスタンス面も含めて定義するのが基本です。スキルが高くても、組織のやり方や価値観と合わないと、早期離職や活躍不全につながりやすいためです。「何ができるか」と「どう取り組む人か」の両面で人物像を描くことが、ミスマッチを防ぐ要件定義につながります。
ポイント
要件は「能力+スタンスの両面」で描く、という点が核心です。能力だけに絞る(B)、変えられない属性中心(C)、わざと抽象的に(D)はいずれも不適切です。とくにCのような属性偏重は公平な評価の観点からも避けるべきで、要件は職務遂行に必要な要素で組み立てるのが原則だと押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
要件を書くとき、「できること(スキル・経験)」の欄と「どう取り組む人か(スタンス・価値観)」の欄を分けて作ってみましょう。スタンス面は抽象語で終わりがちなので、「自分で課題を見つけて動いた経験がある」のように、観察できる行動に落として書くと、面接で確認しやすくなります。
解説詳細
要件は能力面とスタンス面の両方で描く
人材要件を定義するときは、スキル・経験・知識といった能力面に加えて、仕事への姿勢・価値観・カルチャーとの相性といったスタンス面も含めて描くのが基本です。これが選択肢Aであり、正解です。どれだけスキルが高くても、組織の進め方や価値観と合わなければ、早期離職したり、力を発揮できなかったりしやすいからです。「何ができるか」だけでなく「どう取り組む人か」までを要件に入れることで、入社後のミスマッチを減らせます。
なぜ他の選択肢は誤りか
選択肢Bは能力面だけを定義すればよいとしていますが、これでは入社後のスタンスのミスマッチを防げません。スキルが合っても価値観が合わずに辞めてしまう、という事態を避けるためにこそスタンス面が必要です。
選択肢Cは、出身校や年齢など本人が変えられない属性を中心に組み立てるとしていますが、これは不適切です。要件は職務遂行に必要な要素で組み立てるべきで、本人が変えられない属性を中心に据えるのは、公平な評価という観点からも問題があります。
選択肢Dは、要件をあえて抽象的にしておくとしていますが、抽象的な要件は評価のものさしになりません。「コミュニケーション力が高い人」では、面接官ごとに解釈が割れてしまいます。要件はできるだけ具体的に、観察できる形で書くべきなので、両面で具体的に描くとした選択肢Aが正解です。