いわゆる「圧迫面接」(候補者を意図的に追い詰める面接)が、見極めの方法として不適切とされる理由として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はAです。圧迫面接は、候補者体験を著しく損ね、企業の評判低下や辞退の増加を招きます。さらに、意図的に追い詰めて引き出したストレス下の反応は、本来見極めたい要件(職務遂行に必要な能力やスタンス)とは直結しないため、見極めの方法としても有効ではありません。候補者を不快にさせるうえに、知りたいことも分からない、という二重の問題があります。
ポイント
圧迫面接の問題は「候補者体験を損ねる」と「見極めにならない」の二点だ、という理解が核心です。時間が短くなる(B)・必ず嘘をつく(C)・費用が高い(D)は、いずれも本質的な理由ではありません。とくにB・Dは事実関係として成り立たず、Cは「必ず」と断定しすぎです。二つの本質的弊害を押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
ストレス耐性を見たいときも、追い詰めるのではなく、「強いプレッシャーの中で工夫した経験」を過去の事実として聞く方法に切り替えてみましょう。候補者を不快にさせずに、必要な行動特性を把握できます。面接は見極めの場であると同時に、自社を選んでもらう場でもある、という意識を持つと効果的です。
解説詳細
圧迫面接は「体験を損ね、見極めにもならない」
圧迫面接が不適切とされる理由は、大きく二つあります。一つは、候補者を意図的に追い詰めることで候補者体験を著しく損ね、企業の評判低下や辞退の増加を招くことです。もう一つは、ストレス下で追い詰めて引き出した反応が、本来見極めたい要件、すなわち職務を遂行するために必要な能力やスタンスと直結しないことです。つまり、候補者を傷つけるうえに、知りたい職務能力の見極めにもつながらない、という二重の問題があります。この両面を述べた選択肢Aが正解です。
なぜ他の選択肢は誤りか
選択肢Bの「面接時間が必ず短くなる」は、圧迫面接の問題の本質ではありませんし、事実としても必ずそうなるとはいえません。時間の長短は不適切とされる理由になりません。
選択肢Cの「必ず嘘をつくようになる」は、「必ず」という断定が行き過ぎです。追い詰められた候補者が萎縮したり本来の力を出せなくなったりすることはありますが、必ず嘘をつくと言い切ることはできません。
選択肢Dの「費用が高く予算を超える」は、事実関係として成り立ちません。圧迫面接に特別な費用がかかるわけではなく、コストは不適切とされる理由ではありません。したがって、体験の毀損と見極め不能の二点を挙げた選択肢Aが正解です。