Q.
「この調査では、朝食を食べる人ほどテストの点数が高かった。だから、朝食を食べればテストの点数が上がる。」という推論の問題点として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。この推論は、朝食と点数に関係が見られたことだけを根拠に、「朝食を食べれば点数が上がる」と原因・結果を急いで結びつけています。二つのことがらに関係があっても、一方がもう一方の原因とは限りません。関係と因果を分けて考える必要があります。
ポイント
核心は「相関(関係がある)と因果(原因と結果)は別」という点です。ほかにも点数を左右する要因がありえるのに、それを確かめずに原因と決めつけているのが弱点です。関係が見えても、すぐ原因と言い切らない慎重さが求められます。
ワンポイントアドバイス
「Aの人ほどBだ。だからAがBの原因だ」という話を見たら、「ほかに理由はないか」と一歩立ち止まってみましょう。関係があることと、原因であることは違います。この区別を意識するだけで、もっともらしい主張にだまされにくくなります。
解説詳細
関係があることと原因であることは違う
この推論は、朝食を食べる人ほどテストの点数が高いという「関係(相関)」が見られたことだけを根拠に、「朝食を食べれば点数が上がる」という「原因と結果(因果)」を主張しています。しかし、二つのことがらに関係があっても、一方がもう一方を引き起こしているとは限りません。たとえば生活習慣など、別の要因が両方に影響している可能性もあります。関係から因果へ急いで飛んでいる点が問題なので、正解はBです。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの「調査の事実が間違っている」は、推論の論理の問題ではなく、調査自体を否定する別の話で、ここでの問題点とはずれます。Cの「テストの点数の意味があいまい」も、この推論の弱点は言葉の定義ではなく、関係と因果の混同にあります。Dの「朝食という言葉が一般的すぎる」も同様に、言葉の問題ではありません。よって正解はBです。