生産ラインのスループット(単位時間あたりの生産量)が一定のまま、ライン上の仕掛品(同時に流れている量)を半分に減らせたとき、リードタイムはおおむねどうなると考えられるか。
解説まとめ
正解は C です。スループットが一定のとき、仕掛品(ラインに同時に存在する量)とリードタイムは比例の関係にあります。したがって仕掛品を半分に減らせば、リードタイムもおおむね半分に短くなります。たくさん仕掛品をためるほど、1個が出口に出るまでの待ち時間が長くなる、という関係です。
ポイント
この問題の核心は「リードタイム=仕掛品 ÷ スループット」という比例関係(リトルの法則の考え方)です。スループットを変えずに仕掛を減らせば、待ち行列が短くなり通過時間も縮みます。仕掛を増やせば見かけの稼働は上がっても、リードタイムは延びて納期に不利になる、と押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
納期を短くしたいときは、能力増強だけでなく「ラインや工程に仕掛品を抱えすぎていないか」を見直してみましょう。仕掛を減らすと、同じ能力のままでもリードタイムが縮みます。各工程の手前にたまっている仕掛の量を測り、上限を決めて流すようにするのが効果的です。
解説詳細
仕掛品とリードタイムは比例する
ライン上の仕掛品(同時に処理途中の量)、スループット(単位時間あたりに出てくる量)、リードタイム(1個が入口から出口までにかかる時間)の三者には、「リードタイム=仕掛品 ÷ スループット」という関係があります。スループットを一定に保ったまま仕掛品を半分にすれば、計算上リードタイムも半分になります。これは、列に並ぶ人数が半分になれば、同じ処理ペースなら待ち時間も半分になるのと同じ理屈です。
他の選択肢が誤りである理由
A の「約2倍に長くなる」は関係が逆で、仕掛を減らせばリードタイムは短くなります。B の「変わらない」は、仕掛とリードタイムの比例関係を見落としています。D の「無関係で予測できない」も誤りで、スループット一定という条件のもとでは両者は明確に比例します。仕掛を半減すればリードタイムも約半分になる C が正しい予測です。